『…実を言うと



はなえとは、病院で何度かすれ違ってるんだよ。






あはは…。


気づかなかったよね…。







俺は大地が亡くなる前からはなえの事は知ってた…。





かわいい子だなぁーって。





この子が悲しまないように大地と過ごした部屋を残しておこうと…





なぜか…



そう勝手に思って…



このままの部屋で俺が住むようになったんだ。




黙ってたけど…




大地の母親と

俺の母親は姉妹でさ…







大地の母親に

この部屋に住みたいから

って頼んだら


了承してくれたし…。』







「そうだったんだ…





いとこ同士だなんて



全然気づかなかったよ…。」








『でもまさか出逢うとは思ってなかった。





仕事で初めて会った時…





本当に驚いたんだ…。




あの時で会ったのは偶然だった…。








でも大地が



はなえをよろしく頼むよ


って言った気がしたんだ…。』