千恋 第2部



「…そろそろ行こっか」


「…そうだね。」


15分ぐらい休憩した後、私達はまた歩き始めた。


たどり着けるかもわからないゴールに向かって…。


「…足、大丈夫?」


「…あ、平気だよ!!」


立木君気づいてたんだ。

いっぱい歩いてかかとが痛い。

我慢してたんだけど、知られてたみたい。

立木君ってすごい…。



「無理しないでね。」


「うん!!!」


――ズルッ。


「Ohーーーー!!!!!」


「大丈夫!?
肩…貸そうか??」


「…大丈夫!!」


足に力が入んない…。


正直キツい…。


ぬーーーん!!!!




「……岡野さん…
無理しないでよ。
僕が守るって言ったじゃん…」