昴は私に何も聞かなかった。



昴のお店のコロッケは本当に美味しかった。




「昴又コロッケ食べに来ていい?」




『いつでも来いよ、あいつらが煩いのは覚悟しろよ。』




昴が帰り送ってくれた。




昴が私の自転車を引き、一緒に並んで歩いた。




「珠実には俺たち仲間がいるから、大丈夫だ。


俺も彼女に振られたけど、寂しくなかった。


やっぱいつも一緒にいないと駄目だな。


珠実も大学生の彼と別れて正解だったかもよ。」




私は頷いた。




『昴ありがとう、失恋したのに気持ちがスッキリした。


私無理ばかりしてたからね。


昴がいてくれて良かった。』




昴がいて良かった、なんて言っちゃったよ。




私昴といるとドキドキする。




この気持ちは伝えられないのかな?