マンションの前に自転車を起き、彼の部屋の前まで行った。




あれドアが開いてる、ドアを少し開けると中から怒鳴り声が聞こえた。




『だからいい加減してくれよ、おまえも俺も酒飲んでて、


勢いでそうなっただけで、俺には彼女がいるんだよ。

悪いけどおまえに愛情はない。』




「私は卓が好きなの、一緒のサークルに入って、いつも私といてくれたじゃない。

彼女がいるなんて一言もいわなかったよね。


何回もデートしたでしょ。

キスだってしたし、だからあの日卓に抱かれて私は幸せだった。


お願いだから彼女と別れて。


相手は高校生でしょ、うまく行くはずかない。


彼女だって同じ高校の男とうまくやってるわよ。」




何、なんでそんな言われ方しなくちゃいけない訳?




卓は彼女とデートしてキスまでしてた。




しかもあの日彼女を抱いたんだ。




卓の嘘つき!




私は二人の前に飛び出した。




『私嘘つきは大嫌い、こっちからこんな男振ってやる。

卓をあなたにくれてやるから、ご自由にどうぞ。』




怒りで涙も出ない。