『華耶俺もさ、最初両親を憎んだし、許せなかった。

父親に引き取られ毎日殴られて、地獄だった。


けど憎んでも憎み切れなかった。


だから俺は強くなる事を決めた。


自分で生きて行く道を探したんだ。


アイちゃんがうちにおいでと誘ってくれて、


俺は嬉しかった。


ここが俺の居場所だと思ってる。』




薫君は偉いね、私はまたまだ弱い人間だよ。




「華耶、難しく考えなくていいんだよ。


華耶は華耶らしく生きていけばいい。


たけどこのままじゃオバサンのままだぞ。


たまには高校生らしく遊んでみなよ。」




ありがとう薫君。私少しだけ前に進んでみようかと思うよ。




でも声出して言えないから、『ありがとう薫君。』




この言葉だけは言わせてね。