『ほら華耶早く座って、期末対策の問題集やるよ。』



数学さっぱり分からん。




何から手をつけていいのかさえ、分からない。




「華耶とにかく分かるのから解いてみて。」




そう言われても、琉太が側に来て、『簡単な問題をやってみろ。


解き方が分からないなら言って。』




琉太に言われるまま、分かる問題からやり始めた。




琉太が横からのぞいてヒントをくれる。




あ、なんか分かったかも。




珠実はスラスラ問題を解いて行く。




昴と祐一郎は、数学の問題が終わり、英語の問題集に取りかかってる。




何あの二人、常に部活が忙しくて勉強する時間がないとか言ってる癖。




珠実もそうだ。




吹奏楽は半端なく部活が大変なのに、




みんな頭がいいんだ。




落ちこぼれは私だけ。