華耶が俺たちの所に戻って来てからも、




俺と昴は気まずいまま。




華耶はそんな俺たちの様子に気付き、




「見て見て、イルカのストラップ可愛いでしょ。


5人オソロなんだよ。」




若干引き気味のみんな。




『祐一郎が止めた方がいいって言ったんたけど、


せっかく水族館行った記念と思って。』




「華耶誰と水族館行ったの?」




『祐一郎と二人で。』




「何で華耶も祐一郎と二人で水族館へ行くんだよ。」



祐一郎は別に意味はないんだと言った。




俺はおもしろくなかった。



『琉太ごめんね、交換日記にも書いたけど、


この一週間いろんな事あったの。


私の父親が分かったけど、18才の時バイク事故で亡くなってた。


昨日お父さんのお墓参りと、お父さんの実家に寄って来たんだ。』




華耶何も知らなくてごめん。




「何で琉太が泣いてるの?」



知らない間に涙が溢れていた。