しばらくすると先生が集中治療室から出て来た。




『もう大丈夫ですよ。多分寝不足と過労でしょう。


貧血も酷いようですし、入院して検査をしましょう。

お母さんを今病室に移します。


あなたはお子さんですよね。』




「あのアイちゃんは私の祖母です。


私には両親はいません。


身内は祖母だけです。


それと薫君がいます。」




薫君が私の隣て頭を下げた。




祐一郎が私の前に来た、『木村先生華耶はアイちゃんと二人で頑張って来たんです。


アイちゃんは大丈夫なんですね。』




『祐一郎君心配はない、あいさんは疲れがたまってるだけだから、


少し体を休めれば直ぐに元に戻るよ。』




ごめんなさい。




アイちゃんごめんね、私が一杯無理させたから、アイちゃんが倒れたんだ。




私は床に座り込んだ。




息が出来ないくらい泣き叫んだ。