『華耶にはアイちゃんも俺もいるから、寂しくないだろ。


早くアイス食っちゃえよ。

鼻水すすって、アイス食う女初めて見た。』




ケラケラ笑う薫君。




家に帰るとアイちゃんが抱き締めてくれた。




「華耶ごめんね。みんなと遊びたい年頃なのに、


店手伝わせて本当にごめん。」




違うんだ。




店手伝うのが嫌な訳じゃない。




ただイライラしただけ、アイちゃんの事好きだし、




私の居場所はここだけなんだ。




両親の事聞きたいのに、いい子ぶって、聞けない自分が嫌なんだ。




「アイちゃん私こそごめん。

私いい子でいようとしてた。

だから自分の中で、何が爆発した。

爆発してすっきりしたよ。

明日から又店手伝うね。」



薫君が華耶はいい子だと沢山誉めてくれたのが、




本当に嬉しかった。




自分の存在が認められた気がして、嬉しかった。