「あたしね、泣けなくなっちゃった 涙、枯れちゃった。なんて…」 「そ―なんだ‥‥ でもさ、本当に枯れたんなら また泣けるよ だって木は春になると また芽を出すじゃない 花だって種を残して枯れていくから その種がまた芽を出してくれるじゃない って、関係ないよね‥‥ ゴメン、真剣に悩んでるんだよね あたしたいした事言えないよ」 「ううん。大丈夫、ありがと」