『何が?』

「孝之、あなたの力、その吸い取る能力の事!!」

『あ~特異体質やろ?吸って消化して終わりだ』

「バカッ!そんな便利なものが存在するわけ無いでしょっ!」

『!!……』

「吸った時、孝之の中で何が起きるのか!その吸った霊の怒り、痛み、哀しみ、それこそ死ぬほどの苦しみを共有しちゃってるでしょ!!正気を保ってるのが不思議なぐらいよ!」

『まぁ、バカだからかな…』
孝之は振り返りながら言う

「前のバー子の時の霊の群体吸った時なんて…」
わたしは孝之苦しそうな表情思い出して泣きそうになる…

!!
霊能喰いが孝之に噛み付こうとしている!
「孝之!前!」
わたしは孝之と霊能喰いの間に割り込んだ