『化け物は霊能喰いだけじゃないで、味方にも一匹いるやん、だからなんとかなる…と思う…』

「…と、思うって……」
霊能喰いから狂気が流れ出した…

これは…とてつもない量の哀しみ、怒り、憎しみ……

この街での、全ての苦しみの塊……

ダ…ダメ……
「ダメー!孝之!逃げるのよ!!」

『大丈夫やで、こんなの逆に吸い取っつやるから』
孝之もさすがに声が上ずっている

「わたしが何も知らないと思ってるの?」