でも、拓哉も私の腰に手をあてて力を入れる。


私は拓哉の腕の中。


「あはは…私幸せだぁ…きっと今、幸せの頂点にいるよ」


そう言うと、拓哉は私の肩を持って自分の顔の目の前に私の顔を待ってきた。


「え、ちょ…。恥ずかしいんだけど…」


「ダメだ」


………………?


なにが?


「幸せの頂点にいちゃ、ダメだ」


「…なんで?」


拓哉はスゴく真剣な顔をした。


その顔に、私は少し怖くなった。


「幸せの山があるとすんじゃん?もし、今俺らが頂点にいたら後は降りてくだけだろ?だからさ、頂点にいちゃダメなんだよ」


そっか…!!