マンガなら、ここで誰か男の子が入ってきて私を助けてくれるんだよね。


でも、この世界はマンガじゃないから…。


唇と唇が触れるまで、後わずか5cm。


こんなの一瞬…


我慢すればイイの、たった一瞬なんだから…。


あと3cm


2cm…


1cm………。


グイッ


「……っ!!」


「キャー!!翔也様が倒れたわぁっ!!」


急に翔也が後ろに倒れたらしい。


なんだろうと思って、私は目を開けて翔也がいたところを見る。


そこには、180cmぐらいの男の人がいた。