「……無理はするなよ」


「えぇ…明日は楽しみましょう」


翔也は部屋を出た。


翔也とは、今までなにもなかった。


キスもしてないし、手すら繋いだことがない。


翔也は、私の気持ちを考えてくれてる。


優しい、いい夫だ。


こんな人と、普通に出会って結婚してたなら、とても幸せだろう。


私は、そんな思いを心に閉じ込めて寝た。