-6年後-


「那美お嬢様。いよいよ明日、翔也様との結婚式でございますね」


あれから六年…


私は、21歳になった。


この家では、みんな私に敬語を使う。


タメ口にしたら、クビになるらしいから。


大変よね、こーゆー家系はさ。


そして、翔也との結婚式が明日に迫っていた。


「…夢さん。翔也さんを呼んで来てくださりますか?」


「はい、かしこまりました」


メイドの夢さんにお願いをする。


夢さんを見ると、中学生時代の自分を思い出す。


あの頃、ご主人様の目に私はこーゆー風に写っていたのかな…。