だから、私は決めた。


もう変えられない運命なら、やっておきたいことがある。


私は、卒業式の日を待った。







結局、卒業式の日が来てしまった。


式が終わり、皆写真を撮ったりしている。


もちろん、私もやっている。


「那美ー」


「あ、ご主人様」


……今、言わなきゃ。


私は決めた。


ご主人様に、告白する!!


当たって砕けろだ!!


「なぁ那美。最後の命令聞いてくれよ」


「うん。でも待って。私の話を先に聞いて?」


「え?なに?」


実は、私は偉い人になるからと言って、高校に行かないのだ。


だから今言うしかない。