「こっからが一つ目の願いな。俺のことを、下の名前かご主人様って呼ぶこと」 下の名前…!! ちなみに、ご主人様の下の名前は拓哉-タクヤ-。 「拓…哉…?」 自分の顔が熱くなるのが分かる。 そして、ご主人様の顔も赤くなる。 「や、やっぱご主人様にする…」 「うん…そうして…」 結局、照れちゃって名前呼べないし。 それからも、ご主人様の命令をきいた。 あっという間に、ご主人様が命令出来る数はあと一個になっていた。 もう受験も終わり、卒業まで後一週間となった。 そして、ある夜のことだった。