でもほとんどは、松野といる。


だって、莉沙ちゃんは佐野に夢中なんだもの。


「根元ー肩痛ーい」


「大丈夫?肩貸して」


松野の肩を、ゆっくりと叩く。


「あぁ~気持ぢぃ~」


松野はそんな声を出していて、おじさん見たい。


つい笑ってしまう。


「なに笑ってんだよ~」


「あはははは、別にっ」


あぁ…松野といると楽だし楽しいわぁ~。






「あ、落としちゃった」


「もう…なにやってんのよ。……ハイ」


私は、松野が落とした物を拾って渡す。


「サンキュ~」


そして、また歩き出す。