リビングに招かれて、部屋の中に入ると豪華な飾り付けがされていて食事も豪華なものが並んでいた。



「すごい!これ斗真君が?」


「うん、未来、こういうの好きだと思って!」


斗真君はそう言ってにこっと笑った。


「あ!これ!」


私は手に持っていた箱を斗真君に差し出した。



「ん?」


「お母さんが持っていきなさいって。ケーキ。作ったんだって。私の手作りじゃないけど…」


「はは!ありがと!お母さんによろしく言ってよ!未来のはまた今度作ってもらうよ!」



斗真君がそう言って笑うから私も自然と笑顔になった。




斗真君といると楽しい。


何も考えないで、こうやって斗真君と過ごしていればいいんだ。

そうだよ。はじめからそうしてればよかったんだ。


何を、悩んでいたんだろう。