黙っている私に構わず、梢は続ける。
「そして学祭。これも、石川先輩はあまり良く思っていないと思うよ。“服を持ってくるなんてめんどくさい。”とか何とか言いそうだし」
「あ、言うね!」
梢が拓ちゃんの真似をして少し似ていたから思わず笑ってしまった。
「あとは、球技大会の練習。これはもう分かるよね。河野さんが来たんでしょ?」
「うん。だからあのとき、私…」
「……一人で帰ったの?」
黙った私に梢が申し訳なさそうに聞いたので、私は一回だけコクリと頷いた。
「そっかぁ…」
梢はそう言うと私の背中にぽんぽんと触れた。
「…プレゼント、選んじゃおうか」
そして、優しく微笑んでそう言った。
「うん。とびきりいいもの選ぶよ!」
私はニッと笑ってピースした。


