梢は河野さんのことをあまり良く思っていない。
というか、嫌いだ。
「未来ちゃん?とか言って呼んどいて、プレゼント選び付き合うとまで言って、あ!ごめん!用事あったんだった!だって。ほんと、嫌なかんじ」
梢はそう一気に言ってから「ちっ」と舌打ちをした。
「…うん…でも、お姉ちゃんみたいだった」
「えー?私はそうは思わないなー」
梢はあからさまに嫌な顔をした。
「でも、いつもとちょっと違う気がしたの」
そう。
いつもは何ていうか…
「いつも、もっと尖った口調だし、高飛車なところもあるし…」
でも何か今日は…
「今日は違ったの。気のせいかもしれないけど…何か、寂しそうだった…」
いつもはもっと自分に自信があるかんじで、私の前で弱みは絶対に見せない人。
でも、ため息をついたときのあの顔は…
「…うーん…あ。もしかして…」
私の話を聞いて何か考えていた梢がニヤッと笑った。


