「未来ちゃん?」
「え?」
ギャーギャーと梢とお店で騒いでいたら、後ろから呼ばれて、私はゆっくりと振り向いた。
「やっぱり未来ちゃんだー!」
「河野さん…」
会いたくない人に会いたくない場所で会ってしまった。
「あ!えっと…梢ちゃん?だっけ?学祭に来てくれたよね!」
「はい」
河野さんは梢にも微笑んだ。
「何かお買い物?」
河野さんは、ニコニコしながら話しかけてくる。
でたでた。
偽物の笑顔。
「あ、分かった!彼氏へのクリスマスプレゼントだ!」
「あ、はい。でも、何あげたらいいのか分からなくて」
「じゃあ一緒に選ぼうよ!私も拓海に買うつもりで来たの!」
またふふっと笑った。
悔しいけど、すっごくかわいい。
「未来」
「梢…」
梢が心配そうに私を見た。
「…河野さん」
「ん?」
「一緒に選んでもらえますか?」
できるかぎり笑顔で河野さんに言った。


