きみのとなり



拓ちゃんに促されて私は家を出る。




そして黙って二人で階段を下りている時にやっと気付いた。




「ねぇ…拓ちゃん…」



「ん?」



「迎えに来てくれたの?」



「は?」




いつもドアの前になんて拓ちゃんは来ないで



私が拓ちゃんを迎えに行くんだ。



なのに今日は私の家のドアの前に来ていた。




「私のこと…迎えに来てくれた?」



マンションの下に着いた私達。


私は拓ちゃんの顔をキョトンとして覗き込んだ。




「っ…ばっか…見るな!」



あら…




「真っ赤」



「うっさい!」




私は拓ちゃんの顔を見てクスクスと笑った。



拓ちゃんが照れてる。



私が原因で顔を真っ赤にしてるよ…




「笑わない!」



「ふふふっ!だって…ふふふっ」



「っ~」




拓ちゃん…こうしているだけで幸せだよ。



拓ちゃん…


「あ、そういえば昨日…」



「たーくーみぃー!!」



「はこんで…」


くれて…おみやげも……



て、言おうとしたときだった。



自転車に乗った女の子が私達の所へ叫びながら来たんだ。