3XXX年、日本国―――『歩ヵ路学園』


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「はるかぁーっ」

「・・・麗亜ちゃん・・・達・・・」

「あんた、今日もうっとうしかったね!」

「ほんとー、声が小さかったから良かったものの、あの声は出さないでって言ったのに」

「ムカつくのよ!あんたは私達、声優科のメンバーに嫌われる運命なのよ!」

「じゃあね、ブス庶民さん」



     ミヤビ
あたしは、雅はるか。
ボカロ
歩ヵ路学園 声優科 の1年生。歩ヵ路学園は、超がつくほどのエリートのお金持ち学校。そこに一般庶民が入ることはできないの。

だけどあたしは、この声で推薦によって入る事が出来た。学費も免除されてるから、月何千万円とする学費にも困らなくて大丈夫。

中学の時から、地味で友達もいなかった私は1人で公園で歌っていた。そして学園の理事長さんに聞かれて、有名な歌手が何百人と出た声優科に入った。自意識過剰だけど、あたしははっきり言って、この世間で言う「ブサイク」には入らない。
美容関係は大好きだから顔やメイクには自信があった。でも……

さっきの麗亜レイアちゃんと、とりまきのユイちゃん、マホちゃん、ナルちゃん達から、酷い嫌がらせを受けている。この4人は学園中で何もかもがトップでお金持ちの声優科。



(こんな学校辞めたいよ……)



でも、この学校にいるから学費免除されていて暮らしていけているんだから無理は言えない。あたしが我慢すれば、皆楽なんだから……。




まさかこの時は思っていなかった。
あたしの目の前に《彼女ら》が現れるなんて………