―――志穂Side―――


はぁー私どーしたら
いいのかな?

『♪~♪~…』

誰だろ?

『もしもし?』
『もしもし、俺。』
『翔…?』
『おう。』
『どーしたの?』
『俺、拓弥と勝負する事になった。』
『えっ?』
『俺か拓弥かを選ぶのはお前次第だ。俺は志穂の為なら何でもする。』
『うん…。』
『志穂は自分が幸せになれる方を選べばいい。俺は待ってるから』
『そんな事言われても…』
『まぁ、ゆっくり決めればいいよ。俺は志穂を信じるだけだ。』
『ありがとう』
『いえいえ。じゃあ、またな』『うん…また明日』
『おやすみ…志穂…。』
『ぷーぷーっ』

私、明日からどーしたらいいんだろー;;

選べないよ…。


あっ、百合に電話してみるか…。

『プルプル………』
『もしもし』
『もしもし、私…志穂だけど』『どーしたの?』
『翔と拓弥、勝負するみたい…私を賭けて』
『えっ?』
『何か最終的には私がどっちがいいかを選ばないといけないみたい…でっ、どーしたらいいのか分からなくなって…。』
『翔君とうとう動いたんだね…』
『百合、知ってたの?』
『翔君の気持ちは知ってたよ』
『そっかぁ…』
『うん』
『私、選べないかも…』
『本当は結論出てんじゃない?』
『えっ?』
『志穂はたっくん悲しませたくないんでしょ?でも、本当は翔君が大好きで…だよね?』
『うん、合ってる』
『志穂は優しいからね…。もっと、小悪魔になってもいいんじゃない?』
『そんなの無理だよ…。』
『志穂は自分が決めた道を真っ直ぐ進めばいいんだよ。』
『そっかぁ…。ありがとう!』
『いえいえ』
『んじゃ、またね!』
『バイバイ』
『ぷーぷーっ』


そうだっ!私は自分の決めた道を真っ直ぐ進めばいいんだよね…!

私、決めたっ!