100年桜



「ひでぇ」

「もう過去だよ」

「そっか」


黙々と葉月君はペンキを塗ってくれた。



「100年桜って知ってる?」

「あぁ。何か聞いた事ある」

「見てみたいよね」

いつか見てみたいって、ずっと思ってるんだ。


「100年桜なんて見なくても、好きな奴とならずっと一緒に居られるよ」