「なぁ葵、ここ」 葉月君がノートを指しながら、あたしに聞いてくる。 「えっと、これはこの形を使えば出来るんだよ」 「何で?」 「な、何で!?…って言われても…偉い人がきめたから?」 あたしだって分かんないよっ! 「ふーん。じゃこれも?」 「うん」