「じゃあ…「最上誘ったってつまらなくない?」


佐倉君の誘いに乗ろうとした。


だけど須川君の心ない言葉が胸に刺さる。


「勇吾! お前言い過ぎ」

佐倉君は軽く須川君の頭を叩いて注意する。


そして私の方に向き直った。


「勇吾の言葉は無視していいから、最上さんはホントにやらない?」


佐倉君は優しくそう言ってくれるのに私は首を横に振ることしか出来ない。


「あのっ…私、読みたい本あるから…」


なんとか絞りだした言葉はそんな断りの言葉。