午前の授業が終わりお昼休み。
私と菜美はいつもの裏庭のベンチへと来ていた。



私は持ってきたお弁当を開けて小さく両手を合わせて『いただきます』と呟いた。隣から私と同じように『いただきます』って声が聞こえたから菜美も食べ始めたのだろう。


「…って、何をのんびりとお弁当をむさぼり食べてるのよ！」


お弁当に入っていた唐揚げを口に入れようといたら菜美が怒鳴ってきた。



「一緒にご飯食べたくて誘ってくれたのだから普通にお弁当は食べるでしょ？」


「確かにお昼ご飯は食べないと行けないけどあたしが誘ったのは佐倉君とはどうなってるのかが気になってるからなんだから」



うわー。凄いこと聞いてくるなぁ。私が今まで触れないようにしてたことを意図も簡単に聞いてくるのか。


私は一度溜め息をついて、箸で掴んでいた唐揚げを口の中へと放り込んだ。



「佐倉君とは何もないよ。それに佐倉君には彼女いるから」


私はもぐもぐと口を動かしながら携帯を取り出して携帯の操作をする。


そして佐倉君からきたメールの中からある画像を探しだしてその画像を菜美に見せた。