「あー、頭痛い…」 「大丈夫、立夏?最近口癖のように毎日言ってるよ??」 教室の机に項垂れている私に蒼空は心配そうに聞いた。 ここ最近、というか蒼空と映画館に行ったあの日頃から。 頭痛や吐き気などがあった。 「ん、大丈夫。ありがと蒼空」 「これだけで感謝してもらえるなら、心配はいくらでもするよ!」 「…なにそれー」 私は頭に響かないように声を抑えて笑う。