「どんな、気分ですか?」 たかだか生徒の俺の言葉に、教員六年目の先生の目が泳ぐ。 「何が……?」 イライラするな――。 「俺に、ごまかせるとでも? 目撃者の俺に?」 俺のその言葉に、先生は慌てて周りを見渡した。 「な、何が望みだ」 はっ。俺が金でもせびると思っているのか? 面白すぎる。 俺は思わず、フッと笑ってしまった。 「――!!」 瞬間に先生の顔が青くなる。