「あの準備室で、先生と先輩を見てから、俺の心の中にずっと先輩が残ってました」 少し、表情を苦しげに歪める永井くんが、綺麗。 花火の光でハッキリ見える顔も、暗くなって薄っすらとしか見えない顔も。 あたしは思わず、永井くんの頬に手を添える。