あたし、花火。[短編49P][企画]

「先輩の誘導のおかげですよ。きっと」


 そりゃね、先生とキス、いっぱいしたもの。



「花火大会行くの、約束よ。来週の土曜日。六時に待ち合わせましょう」

「先輩、明日も、同じ時間に、ここで」


 永井くんは花火の返事はせずに、意味有り気に言い放った。




 余裕な表情を見せて、あたしは教室を出たけど。



 本当は心臓がバクバクしてる。