あたしもそれに応じる。 舌と舌を絡めて。 深く。 甘く甘く、とろけるように……。 「はっ……やっぱり、先輩、慣れてますね」 口を少し開いたままの永井くんが見つめてくる。 「キミもね」 キスだけで少し息が上がったあたしに、永井くんは眼鏡を指で上げながら、ニヤリと笑った。