そうしたら、今は何とか誤魔化している先生も、教員を続けられなくなっていただろう。
それはさすがに可哀想だから。
あたしが悪く言われるのも、もし進路に響くことになろうとも、そんなことはどうでもいいけれど。
「まだ、好きなんじゃないんですか?」
ゆっくりとまたこちらを見る永井くん。表情のない、綺麗な顔だ。
首に回したあたしの手をどけないのは、少しは迷っている、と取っていいのかしら。
「好きだった。でも、もう好きじゃない」
それはさすがに可哀想だから。
あたしが悪く言われるのも、もし進路に響くことになろうとも、そんなことはどうでもいいけれど。
「まだ、好きなんじゃないんですか?」
ゆっくりとまたこちらを見る永井くん。表情のない、綺麗な顔だ。
首に回したあたしの手をどけないのは、少しは迷っている、と取っていいのかしら。
「好きだった。でも、もう好きじゃない」

