青春スパイ大作戦【短編集】

オレは、その時が来るのを今か今かと待ち受けていた。

遂にパンドラの箱が開かれ、俺に最後の希望をもたらすのだ。

白人男性達に責められ、

「oh yes~!! oh yeah~!!」

激しい声を上げる白人女性。

わびさびが、全く感じられないその声を聞きながら、
やはり、喘ぎ声は日本人が一番だな。と冷静に考えながらも、鼓動は高鳴り続ける。

そして、カメラのアングルが下がって、いよいよ、オレの前に大人達だけが知っている禁断の果実が白日の下に晒されようとした瞬間、



「え・・・・・・・・なんで?」


オレは、言葉を失った。