―――――殺気っ!!


そんな時、フト人の気配を感じ取った。

オレは、訓練どおり、素早くズボンを上げると部屋から顔を出して周りの気配を窺う。

・・・・・・。

しかし、先程感じた気配は、感じることはなかった。

フッ、オレとしたことが、少々過敏になっているのかもしれぬな。
無理もない。政府が率先して隠蔽して来た事実が今、我が手中にある。この事実に胸が昂らんはずが無い!

再び、ゆっくりとズボンを膝まで下げると、ビデオを再生する。



すると、いきなり白人の女性の喘ぎ声が大音量で部屋中に流れ出した。

「こ、これはっ!!」

思わず、オレは声を上げた。

間違いない、これは本物だ。


画面の中では、二人の男性が一人の女性の上半身をまさぐっている。

欲を言えば、女性二人に男性一人の方が好みだが、この際そんなのはどうだっていい。