オレは、公立中学校が女子にだけ贔屓してると思い、激しく憤りを感じた。 そして、敗北感を感じながら女子トイレから脱出した。 しかし、オレはその出来事から数年後、そのゴミ箱の意味を知ることになる。 それは、姉妹がいる友達の家に行った時に、同じようにトイレに可愛い小箱が設置されていたのだ。 既にいい歳になっていたオレは、全てを悟った。 そして、えこ贔屓をしてると、学校を批判していた若かりし自分を恥じた。