レンタル期間は二週間。

ブツはワルグループ達の間で回し読みされた。それを、読んだ男達は皆雄叫びを上げていた。

そして、オレのスパイの腕前を、彼らは皆褒め称えた。

その後、エロ本はさらに回し読みされ、ついにはオレが知らない人からも、お礼の言葉をかけられるようになっていた。

いつの間にか、男子の間では、その話題で持ちきりになっていた。

オレは、その事実に戸惑いながらも、男子達から賞賛される度に有頂天になっていった。

しかし、オレは、この後、スパイの掟を思い知ることになる。