「なんでなん?なんで、そんなことすんの?」

彼女は、泣きながらオレに問う。

オレは、しばらく黙った後、

「この前の本田さんの話聞いた時、そう思ったから」

本田さんに、送った本の裏表紙。
そこには、オレの本田さんへの素直な気持ちが書かれていた。



  『君の支えになりたい』



「・・・・アリガトウ。ほんまにありがとう」

「俺の気持ちは伝えたから」

「・・・ウン。わかった。でも、ちょっと待って。お願い返事はちょっと待って」

「うん、いいよ。わかってるから」