これは、もう現代医学に頼るしかない。
オレは、自らの力で解決するのを諦める。
夏休み。実家に帰ると同時に、実家近くの病院に行くことにする。
その時の帰省の目的は、家族に会うためでも、友達に会うためでもなく、ただ、オレのオチンチンの病気を治すことだ。
病院に入ると、患者達に女性が多いことに少しビビる。
てか、男性はオレ一人。
きっと、オチンチンがかゆいってここに来たのもオレ一人・・・。
受付の看護婦さんに、初診であることを告げると病状などを書く紙を渡される。
『Q.病状を詳しく書いてください』
『A.陰部にかゆみが・・・』
『Q.その病状はいつからですか』
『A.一ヶ月くらい前だと、思われ・・・』
正直、以前風俗店で書いた性感帯がどうのこうのっていうアンケートより数十倍恥ずかしかった。
目に涙を溜めながらそれを看護婦さんに渡し、抜け殻になりながらひたすら待つ。



