青春スパイ大作戦【短編集】


しかし、終わったあと、いきなりその風俗嬢が、

「ワタシなんて、誰にも必要とされてないんだ」

などと、突然マイナス思考なことを語りだし、最終的にはオレが残り時間全部、彼女のカウンセリングする羽目になってしまった。


店から出てきた俺は、店に入る前よりヤツレていた。



財布の中からは、諭吉と稲造が消えていた。

オレは、ため息を吐いた。