青春スパイ大作戦【短編集】


中に入ると、テンポの良い曲が耳に入る。
そこは、まさに思い描いた通りのストリップバー。

真ん中には、ステージがあり、パツキンのお姉ちゃんがポールに絡まりながら踊っている。

さらに、ステージから少し離れてテーブル席。そして、その間には、ところどころ中心にポールのある小さな円形のプライベートステージがいくつかあった。

入り口付近には、カウンターバー。
ここで、入り口で貰ったビール券を渡してビールを片手に、とりあえず、クロスケとステージから離れたテーブルに座る。

テーブルのメニューに目を向けると、日本語と中国語のメニューが目に入った。
しかし、観光時期とはズレていたためか、店内は全てアメリカ人。


そんな状況なので、ビールが全然うまくねぇ。ってか、味がしねえ。

オレは、緊張しまくっていた。明らかにUSAなノリについていけてなかった。

だが、オレもサムライの血を受け継ぐ男。
このままおめおめと、帰れないぜ。


ここは、メリケン野郎どもに、日本男児の生き様を見せつけてやらにゃーならん。

今日貴様らに、真珠湾攻撃以上のインパクトを与えてやるぜ!