青春スパイ大作戦【短編集】

「ナンチャラカンチャラ、フィフティダラー、ナンチャラ?」

「え、なんて?!」

「50ドルって言ってるんちゃう?」

「え、あ、じゃぁ、ハイ。50ドル」


首が痛くなるまで、ハワイの空を眺めてたオレ達二人は、ワイキキビーチを後にすると、少し街中を歩く。
すると、オレ達の心に何かを訴えかける看板が目に入った。

鮮やかなネオン。その横には、ポールとセクシーなお姉ちゃんのキャラクター。

俺たちは、すぐに理解した。

あそここそが、オレ達が求めていた本当のハワイだと。


階段を登り2Fへ。受付で黒人の兄ちゃんが英語で色々説明をするが、何言ってるかわかりゃしない。

でも、そんなものは、気にしない。
お金を払って中へ。

本当のハワイがもう目の前なんだ。

ハワイアンマジックよ、もう一度・・・。