さすがに窓ガラスを割ってまで、中には侵入したくは無い。
オレ達は、中庭に抜けると、鍵を閉め忘れた窓が無いか探しまくる。

中庭を一回りすると、さらに学校の裏側へと抜け、開いてる窓を探すも見つからない。
「やっぱし、お嬢様学校は違うな~」
なんてことを言いながらテクテク進み、角を曲がる。

今までは、ずーっと廊下側の窓だったのだが、曲がったところは教室の窓だった。
そこには、お嬢様達が普段授業を受けている、まさにオレ達が求めていた花園が覗いている。

「こ、ここで40人くらいのお嬢様が・・・」
「こ、ここに40人くらいの処女が・・・」
「いや、1/3は処女じゃ無いと思うぞ」
「こ、ここに40人分の【ピーーーーー】がぁ」

女の花園を前に、精神に異常をきたすオレ達四人。
全員で窓にへばり付くと、各々妄想に耽ったのか、しばし無言。

こうなったら、是非とも中に入りたい。なんなら、お嬢様が使ってる縦笛を吹いてあげたい!

その時、四人の想いは一つになった。
ヒーロー物だったら、なんか凄い技を使えたに違いない。


「あれ?」

しかし、そこでトシ夫が変な声を上げた。