そんなある日、地元の友達と遊んでいた。
オレと、冴えない浪人生二人とドSのヤリチンが一人の計4人。
小学校からの付き合いだ。

久しぶりに集まって、麻雀して、晩飯を食いに行く。

飯を食った後に、「なんか帰るには早いよな」「どっか行くかー」「普段行かれへんとこ行こうや」

その時、久しぶりにオレのスパイの本能が動きだした。

「女子高に侵入しようぜ」

オレ達の地元には女子高が少なからずあるのだが、その中でもお嬢様学校として有名な女子高があった。

そこに、侵入し女の花園の匂いを十分堪能した後、立ちションをして帰る。

という素晴らしい作戦が練り上げられた。

「オレ、お前を失って、初めてお前の大事さに気付いたんだ!」

という台詞と同じく、高校を卒業して、女子高生が身近にいなくなって初めてその貴重さを知ったオレ達は、鼻息荒く現場へと向かったのだった。