青春スパイ大作戦【短編集】


オレの心拍数がどんどん落ちていく。

彼女は、どう言ったらいいかを必死に考えているようだ。

「あぁ、いいよ、気にせんでも」オレは、さっきよりも明るい声。

「あ、うん。あの、凄い考えたんだけど・・・、ごめんなさい」


「・・・そっか。しゃーないねーーー。ありがとうな。でも、これからも今まで通りヨロシクな」

オレは、落ち込みながらも今後のことを考えていた。

「じゃぁ・・・」

オレが、話を終わらそうとした時、

「あ、ちょっと待って!」

彼女が、叫んだ。

「実は、ムラニシ君に言わなきゃいけないことがあるの」