死してなお残す心に響くお前の声、聞こえるぜお前の愛の声
届けるぜ残した思いはすべて。あふれ出るこの感情と思いを・・・。
お前のためにささげるぜ、いらないなんていわせねぇ。
生きた証は俺の全てに、俺の一部に生まれ変り誰がなんと言おうとも俺はそれを永遠の愛と呼ぶ。

KOUの奏でるライムとリリックにその場にいた全員がロックされた。
その歌詞の一つ一つに感情が絡みつき、心を振るわせた。
単なる言葉なんかじゃねぇ叙情詩が、マイクを貫け、見たこともねえ色を醸し出した。
なぜここまでクールでディープな作品を生み出すことができたのだろう・・・。

昔一度誰かに聞いたことがあった。
大切で守りたいものがないやつには、いい詩を書くことなどできないのだと・・・。
そのとき俺はそれをたわごとだと聞き流していた・・・。

大きな何かを乗り越えたKOU。間違いなく俺の追いつくことのできないずっと遠いところまでいってしまったような気がした。これが成長というものなのか・・・。

死してなお残す心に響くお前の声、聞こえるぜお前の愛の声
名曲だった・・・。
それは俺が一度も聞いたことのない声なのだろう・・・。

レペゼンは二人はいらねぇ、俺の負けだ・・・。
たった一つの真実ってやつを俺も手に入れてみたいと思った・・・。



俺は誰にも気付かれぬよう頬をつたう涙を拭った。