志音の言っていた病名を調べて行くうちに、なぜか俺が辛くなった。
(なんで…っ?)
そう思わずには居られなかった。
なんであんなにも心優しい子がこんな辛い思いを…?
どんな辛い思いをして生きて来たんだよっ!!
今日初めてあった志音は不思議な子で、なぜか気にかけてしまう。
そう思いながらも、うつ病で悩んでいた自分が馬鹿らしくなった…。
はるかに俺よりも幼くて、
はるかに俺よりも辛い思いをしてきているであろう志音の方が、
ーーー…健気に真っ直ぐに生きているー…
その事実だけは曲げようがなくて、変えられない現実だったー…

